投資のリスクが高いなら、逆に投資しない選択もありえるでしょう。
しかし、高度なSISでなく一般的な情報システムであっても、情報システムを進化させようとしない企業は成長性がないと言えます。
メーカーなどは人手不足が進み、工場の自動化が一層必要になるでしょうし、銀行もオンラインやデータベースを充実させる投資を続けなければ、激しい市場の革新についていけません。
すき間をついて生きているような中小零細企業は例外として、投資するリスクより投資しないリスクのほうが高いのです。
それだけに、情報化の方向と中身がしっかりしていないと、リスクが顕在化する恐れがあります。
情報化のコストが安くはないという意味だけでなく、情報化は経営戦略そのものの時代なのです。
だからこそ、経営トップの意思とリーダーシップが重要だといえるでしょう。
情報化に責任をもつ役員として、CIO(チーフ・インフォメーション・オフィサー目情報統括役員)を置くことも一手です。
企業の意識調査でも、SIS成功の要件として、経営者の「決断力」が一番にあがり、次いで「戦略立案能力」即ち中身が重要だとされています。
結局、SISに関しても、これまでの情報化と同様に、日本的な横並び意識によって進展していくのでしょうが、企業経営にとって情報化の重みがかつてとは比べものにならないほど重くなっていることだけは確かです。