システム・インテグレーションの歴史は、コンピュータが発明されてから十数年が過ぎた1960年前後に遡ります。
アメリカ国防総省はミニットマン・ミサイルの開発に着手しましたが、膨大かつ複雑なシステム開発が相当な負担になるため、独自開発を断念しました。
代わってTRWグループのSTL社に一括発注、STL社から多数の企業にさらに各部分を発注し、各社が並行して開発。
それを最終的にSTL社が統合して国務省に納める、能率的なプロジェクト管理手法が採用されました。
同時に会計監査も入り、コストもしっかり管理される仕組みでした。
これがSIの始まりであり、その後、国防総省の開発プロジェクトは、このような一括発注方式がとられたのです。
同じ大規模プロジェクトでもNASA(アメリカ航空宇宙局)のほうは、独自開発で行ったため膨大なコストがかかり、ペンタゴン(国防総省)と対照を示したと言われています。
80年代に入ると、「連邦政府のコンピュータ・システム調達ガイドライン」が82年に決定されます。
これは、連邦政府が使用する情報システムの開発は民間に委託しなければならないという内容で、このガイドライン以降、SIサービスが本格的に立ち上がりました。
またこの時期、アメリカのコンピュータ市場では、企業の情報システム再構築が盛んになったことも、SIへのニーズを高めました。