日本のシステム・インテグレータは、実質的に大規模ユーザーの情報システム部門が自ら担ってきたと言えます。
大企業の情報システム部門は何百人から1000人以上の単位でコンピュータ技術者を抱え、社内の情報システムの開発・運用に独自のノウハウを蓄積しています。
全国の工場や事業所とのオンライン・ネットワークを構築したり、工場の生産ライン制御システムを開発するなど、高度な技術を独自に実現させました。
中には取引上の関係から複数のメーカーからコンピュータを購入したり、時には値段の関係からIBMマシンと富士通や日立の互換マシンを並列して導入、結合させて使うなど、まさに統合的なシステムを構築してきたところもあります。
そのノウハウと人材をいかし、情報サービス会社を設立して、多角化の一環とする企業も多いほどです。
こうした中で、いわゆるソフトハウスといった独立系の情報サービス会社の役割はと言うと、大手のメーカーやユーザーへ技術者を派遣するなど、下請け的な地位に甘んじていました。
そのような体質のため、一部の有力な会社を除き、ユーザーをリードしながらSIのようなリスキーで高度な事業に手を出す意欲に欠けていたのが実情です。